まさに「理想的な淡麗辛口」と呼ぶに相応しい美酒 (2022年8月|大天狗酒造) - fukunomo(フクノモ) ~福島からあなたへ 美酒と美肴のマリアージュ~

まさに「理想的な淡麗辛口」と呼ぶに相応しい美酒 (2022年8月|大天狗酒造)

今月も福島県在住のfukunomo愛好家である林 智裕さんが、fukunomoを体験しての感想&紹介をレポートしてくださいました!

【連載第48回目】

まさに「理想的な淡麗辛口」と呼ぶに相応しい美酒。
ウサギラベルの可愛らしさとは裏腹に、極めて強いキレ。凛とした爽やかな酸味。
それでいながら後味はやや穏やかで、淡く上品な香りと旨味がジワジワと滲み出てくる。
その味わいは、まるで夕陽が沈んだ後の、僅かな瞬間に現れるブルーアワー。
夜の気配と夕陽の名残が重なる黄昏時。奇跡のようなその瞬間をボトルに詰め込んだような──。そんなイメージが頭を過ぎります。

同じ「卯酒うさけ」の名を冠していても、これは以前飲んだそれとは全くの別の個性。これほどまでに多彩な魅力と表情を、変幻自在に出してくる。これこそ大天狗酒造の若き杜氏、小針沙織氏の真骨頂と言えるのかも知れません。

■今月の美酒

・純米吟醸酒 「卯酒 月見うさぎ」<本宮市/大天狗酒造>

今月の美酒は、本宮市の大天狗酒造から純米吟醸酒「卯酒 月見うさぎ」。四季折々ごとにラベルデザインと味わいを変える、月見ウサギシリーズの秋バージョンです。

大天狗酒造は明治5年(1872年)創業で、地元本宮で愛され続けてきた老舗。同じ県内でも、地元本宮以外ではなかなか見かけることが無かった、町外(本宮市は、平成の大合併以前まで本宮町でした)不出の「地酒」でありました。
一方、最近では魅力がジワジワと知られはじめ、県内の有名な酒専門店でも存在感と人気を増しつつある注目の酒蔵です。
しかし当然ながら、急上昇の人気に生産量は追いつきません。今回の卯酒も入手困難となった1本であり、fukunomoユーザーだからこそ、県外にいながらにして特権的に楽しめると言えるでしょう!

なお私の所感ながら、大天狗酒造は元々福島の酒としては珍しく、いわゆる「辛口」が全般的に得意であり、中でも酸味とキレの扱いに一際長けている印象があります。
この技こそが、冒頭に挙げたようなこの酒の個性と独自の風味を演出してくれると言えるでしょう。さらに、秋酒用に少し熟成させたことで、滲み出るような淡い香りと旨味の後味がより演出されているのかもしれません。

この酒は、冷やして飲んでも美味しいものの、常温 あるいは温めの燗にするとまた違った表情を見せてくれます。熱が加わることで口当たりも少し和らぎ、後味の淡い香りと旨味がより引き立つようになります。合わせるおつまみごとに温度を変えてあげると、さらにペアリングの幅が広くなります。それでは、今月もペアリングを楽しんでいきましょう♪

■今月のマリアージュ/ペアリングセット

・チーズウインナー
 <福島県田村市/ハム工房都路>

・干しリンゴキムチ
 <福島県福島市/藥膳王国いやしカフェ>

・大天狗酒かすかりんとう
 <福島県本宮市/大天狗酒造株式会社>

・糀和田屋のみそ
 <福島県本宮市/有限会社 糀和田屋>

・本宮市産きゅうり
 <福島県本宮市/御稲プライマル株式会社>

・チーズウインナー <福島県田村市/ハム工房都路>

fukunomoでもお馴染みになった田村市都路みやこじの「ハム工房都路」は、ドイツ農業協会(DLG)の食品競技会で金賞を収めるほどの実力派。非常に高い技術で手掛けたウインナーが自慢です。フライパンに少し水を入れて蒸発するまで充分に茹でた後、弱火でじわじわと炙ってウインナーから油が沁み出てテカテカに、プリップリになるよう丁寧に焼くのがおすすめ。口にした瞬間のパリ…っとした直後に赤身肉の旨味と肉汁、そこにねっとりと濃密に絡みつくようなチーズの旨味が溢れ出てきます!

かなり強めの味わいのおつまみですが、卯酒はその旨味を更に増幅させた上、後味をスッキリときってくれます。旨味は倍増、後味は爽やか。王道のペアリングとはいえ、さすがの一言ですね。

・干しリンゴキムチ <福島県福島市/藥膳王国いやしカフェ>

キムチに隠し味としてリンゴや梨を入れるのは良くありますが、まさかのリンゴそのもののキムチ。漬け味は、和風というよりも本格キムチのピリっとしたそれです。
意外な一品ですが、干すことで凝縮されたリンゴ甘味とキムチの旨味が絡み合うと、これがなかなか絶妙な一品に。まさに旨辛風味の干物…? 実際のところ、日本酒と合わせるとかなりジューシーな風味が口の中で広がります。
おつまみには普通のキムチ以上に合うかも?? これは美味しい。

・大天狗酒かすかりんとう <福島県本宮市/大天狗酒造株式会社>

「本宮のかりんとう」でピンと来る方は、相当の福島通かもしれません?

本宮市と英国はウィリアム王子が2015年訪問したことがきっかけに強い友好関係にあり、王子が訪れたスマイルキッズパークは「プリンス・ウィリアムズパーク」と呼ばれるようにもなりました。今年3月にベルギーで行われたG7サミットでイギリスのジョンソン首相がお土産として振舞ったのも、実は本宮市の(株)リーナスさんが製造する「ぬか茂 紅茶かりんとう」。ジョンソン首相の好物で、たびたび日本からお取り寄せして召し上がっていたのだとか。
https://www.fnn.jp/articles/-/337101
早速、このかりんとうが話題になって大人気に。今や大天狗のお酒同様、入手困難の一品となってしまいました。

さて。ここで、お手元に届いた酒かすかりんとうの裏面を見てみましょう。製造者:(株)リーナス。はい、判りましたね?( ´艸`)
お喜びください!その大人気かりんとうの、さらなるレア商品と言えるモノがお手元にあるのです。さすがfukunomo。

早速食べてみると、「ソフトかりんとう」の表記に違わぬ、ほろほろのしっとり食感。続いて酒粕の旨味がじんわり。後引く甘さで引いてクセになる味わいです。この絶妙さは、企業秘密の洋菓子製法エッセンスを用いているからなのだとか。これは、紅茶と合わせても美味しそうですね!(というか、美味しかったです)

もちろん、大天狗のお酒にも合わないはずがありません。まして大天狗の酒粕をつかった風味ですから、尚更のこと。お酒にじんわりと溶け込むような香ばしさと甘さ。まさに、優雅なアフタヌーンティーならぬハイティー気分が味わえます。
https://www.ozmall.co.jp/restaurant/afternoontea/28238/#01

・糀和田屋のみそ <福島県本宮市/有限会社 糀和田屋>

・本宮市産きゅうり <福島県本宮市/御稲プライマル株式会社>

次は、100年以上続く本宮の老舗「糀和田屋」さんのお味噌を。原料には国内産丸大豆と福島産上質米を豊富に使用し、木の樽で1年かけて自然に発酵させた生粋の天然醸造味噌なのです。
素材感溢れる風味の豊かさは、さすがの一言。先ほどのキムチといい、今回のペアリングは「発酵食品の力」というべき滋味に溢れています。味わい深く、しかし酒のキレが良いので飲み飽きもしにくい。

ここに本宮市産きゅうりを合わせます。
福島の夏から秋と言えば桃が有名ですが、実はきゅうりも福島の名産品です。この時期の生産量は、ずっと日本一を誇り続けていたりします。
そんな福島では「クールビズ」にちなんだ「きゅうりビズ」が風物詩。この時期のきゅうりを楽しむことは、まさに福島を楽しむことと言っても過言ではないのです!
http://josen.env.go.jp/plaza/materials_links/coolbiz_kyuribiz.html

地の野菜と発酵食品の滋味が溢れるきゅうり味噌は、お酒で火照った身体にもぴったりの箸休めですね。味噌の甘さと旨味が加わったお酒は、一層飲みやすくなります。


今回は、大天狗酒造の「卯酒 月見うさぎ」を堪能させて頂きました!
これまで、春、冬、夏の卯酒はそれぞれ頂いたことがあったので、今回の秋で四季が全てコンプリートです。いずれも異なる個性が楽しめる逸品で、ぜひおすすめしたいシリーズです。
近年、特に意欲的なチャレンジを行っている大天狗酒造ですが、実は2019年の台風19号で深刻な被害を受け、蔵を再建したばかりでもあります。
ぜひ、みなさんも、これをご縁に大天狗酒造の応援をよろしくお願いします!

今月も、ごちそうさまでした!(´▽`)ノシ

<fukunomoお申し込みのご案内>

今回もご紹介させて頂きましたfukunomo。もし良ければ、みなさまご一緒に楽しみませんか?
今なら、fukunomoスタンダードコース、またはプレミアムコースお申し込み時にクーポンコードに【林智裕】と入力頂ければ、それぞれのコース別に特別なおまけも付いてきます♪

詳しくは、fukunomoホームページからお問い合わせ下さい。お待ちしています。(´▽`)

特別枠で3名様まで今月号の申し込みをまだ受け付けております!

特別枠 申込期限2022年8月24日(金)17:00まで