猪苗代町唯一の造り酒屋発!地域で愛され、ほぼお目にかかれない銘酒 稲川酒造店の「純米酒 百十五」の味は、、、!?~fukunomo愛好家 林さんの今月の酒語り(2017年11月号|稲川酒造店特集号) - fukunomo(フクノモ) ~福島からあなたへ 美酒と美肴のマリアージュ~

猪苗代町唯一の造り酒屋発!地域で愛され、ほぼお目にかかれない銘酒 稲川酒造店の「純米酒 百十五」の味は、、、!?~fukunomo愛好家 林さんの今月の酒語り(2017年11月号|稲川酒造店特集号)


福島県在住のfukunomo愛好家である林 智裕さん(@sake_kaeru)が、fukunomo2017年11月号(稲川酒造店特集号)を体験しての感想および紹介文を寄稿してくださいました。福島の酒・食に対する愛情が溢れた文章、どうぞご覧ください。
※コーナー風なタイトルをつけてみましたが、続くかどうかは分かりません。(反響が良ければ、きっと林さんがまた書いてくれるはず)
※写真はfukunomo編集部撮影のものとなります。

こんにちは。めっきり寒くなってきましたね!
福島県内では雪も降り始め…というよりも、会津方面では例年になく早い積雪。ついこないだは猪苗代町が、その日全国一位となる60cm近くも降ったのだとか。まだ11月だったのにね…。
さて、この厳しい冬の寒さを紛らわすため! 今回はその猪苗代町より届いたお酒を楽しんじゃいましょう!(飲んべえは、たとえ逆境であろうと慶事であろうと、春夏秋冬ともかく理由を付けて酒を呑むための口実に変えてしまうという特殊能力を会得しております。えっへん。)
今回のお酒は、稲川酒造店・「純米酒 百十五」。何の秘密の暗号かと思わせるようなネーミングですが、蔵元自らが手がけている酒米の田んぼ脇を走る爽やかな磐梯吾妻高原の道、猪苗代町と福島市をつなぎ太平洋側の相馬市まで続く国道115号線から取ったのだとか。なんとも深いような、そのまんまなような…(笑)
この稲川酒造店は、現在猪苗代町唯一の造り酒屋。全国新酒観評会では福島県が今年まで5年連続で金賞受賞数日本一を続けておりますが、その一角を支える金賞受賞蔵です。
しかも実力派であるのはもちろんのこと、県内の他地域、それこそ同じ会津地方で比べても異なる味わいを感じさせる酒蔵。唯一性が強く、まさに地酒、「猪苗代の」酒なのです。

・さっそくテイスティングを…


さて、この「百十五」。一口目には福島の酒らしさというべき上品な香りと和らぎの風味がほんのり交じり合い、華やかさが感じられます
特に福島県の酒には顕著に見られるのですが、実力ある洗練された美酒は、それぞれの味に特徴の違いこそあれどもキラキラと煌めくような特有の空気感といいましょうか。オーラのようなものを感じさせてくれるのですね。
これはたとえば、手練れの剣豪が存在自体から放つと言われる威圧感、いわゆる「剣気」とでも言うものに近いのかも知れません。この酒もまた、それに似た「香気」ともいうべきヴェールを纏っているのです。一口含んだ瞬間に、圧倒的な実力というか、「気」のようなものがビンビンに伝わってきます。オメェ強ぇなあ!オラ、なんだかわくわくしてきたぞー!!(野沢雅子さんの声で)
もちろん、これは単に香りばかりが強すぎる…という訳ではありません。あくまでも絶妙なバランスと実力の裏付けが無ければできない芸当です。
ですからこの酒もまた、心地良い微かな香りが広がったあとには、まるで乾いた砂に水が沁み入るかのように、驚くほどすんなりと口の中に溶け込んでいくのです。
その直後、それを全力で追いかけるかのように強い米の旨味がなぞって駆け抜け追いつき、香りと旨味が一つに重なりあっていきます。
つまり一言で簡単に表現するならば、とにかく美味い。しかもそれが、直後から旨い!へと変わっていくのです。この絶妙な味わいのニュアンス、伝わるでしょうか?
綺麗なだけでは終わらせない。しつこくなく、心地良く反響する旨味と香り。飲み飽きない芯の強さ。このお酒に使っている、福島県オリジナル酒米「夢の香(ゆめのかおり)が持つポテンシャルが、目指した方向性が、ここまでハイレベルに引き出せるものかと感嘆するようなお酒です。しかもこのお酒、尖った個性というべき…言い換えれば、「粗」が無い。つまり、どのようなおつまみとも仲良くできる懐の広さも持ち合わせています。まさに万能。オールマイティ。

・お酒とのマリアージュ・ペアリングを意識した美味しい肴を!

そのお酒に今回合わせるおつまみは、福島県いわき市の「さわらの旨味噌漬け」、猪苗代町「猪苗代産大豆【品種:あやこがね】の荏胡麻(えごま)入りもめん豆腐」、このお酒の醸造元である稲川酒造店さんの酒粕を使った、いずれも会津若松市の「青唐竹の子」「酒粕クルミ」。締めには、県内有数のそば産地である磐梯高原猪苗代町の手打ちそば処こがねさんの「よもぎそば」。いやぁ、なんだか申し訳ないくらいに豪華ですね。こういうの、外食で食べようとしたら結構高くつきますよ…。
ちなみに、どんな食材にも合わせてくれる「百十五」。今回のマリアージュ・ペアリングで楽しめるのは、それぞれのおつまみの持つ「香り」「甘味」「旨味」「辛味」「苦味」「喉越し」との絡み合い。

さわらの味噌漬けは、木樽で一年間熟成させた味噌を使用。フライパンで焼くと香ばしさが感じられるとともに、熟成させた味噌と魚のふくよかな食感と旨味が、じんわりと広がります。これは、おつまみ自体がまさに今回のお酒と似た特徴ですね。共鳴して、お互いの良さをさらに引き立てます。

続いて、青唐竹の子の「辛味」とほのかな「苦味」。ピリっとした刺激が、食事全体の程良いアクセントになります。しかも酒粕に漬け込んだ旨味があるため、辛味と苦味とがお酒と喧嘩せずに上手に馴染んでもくれるのですね

対しての酒粕クルミは、「甘味」と「旨味」、そしてこれもほのかな「苦味」が絡み合ってベストマッチ。ナッツ類は日本酒よりもビールなどに合いそうなイメージがありますが、酒粕と砂糖で味付けされたクルミは、このお酒と合わせると驚くほど美味しくなります。

つづいては、荏胡麻入りもめん豆腐。ただの豆腐と侮ることなかれ。荏胡麻(えごま)は最近も健康食品として話題になりましたが、福島県では「じゅうねん」と呼ばれ、「食べると10年余計に長生きできる」と言われる希少な高級食材。ふつうのゴマ以上の香ばしさ、「香り」が際立ち、単純に味だけでみても非常に魅力的な食材です。
豆腐自体も、「あやこがね」大豆を使用してしっかりと身の詰まった豆腐。大豆の「旨味」はもちろん、心地良い「喉越し」も楽しませてくれます

締めは、蕎麦。実は私は、昔から日本酒の締めには冷やし蕎麦が大好きです。
冷やし蕎麦ならではの強い「香り」と「旨味」、そして「喉越し」は、香りと旨味を楽しんで火照った身体には、実に心地良いのです。
しかも今回用意したのは、手打ち蕎麦屋さんの蕎麦。よもぎまで入っているので更に香り高いものです。これが、美味しくないはずがありません!そもそも磐梯高原にある猪苗代町は、福島県内有数の蕎麦の名産地。そこで切磋琢磨されている蕎麦屋さんの自信作がお酒の締めに頂けるなんて、こんな贅沢がありましょうか。
なお、余談として。蕎麦は香りを楽しむために「すすって食べる」のが良いとされていますが、実はこれ、日本酒も同じだったりします。
おちょこで口に少しだけ含んだ酒を、ジュルルっと音を立てて啜ると、香りが引き立ちやすいと言われているのです。人前でやると嫌な顔をされるかも知れませんが(笑)、鑑評会や利き酒などでも多用されているそうですので、ご自宅で楽しむときにはこっそり試してみてください。

・今回のお酒とおつまみの入手方法…。ちょっぴりステマ?

今回、非常に魅力的なお酒を紹介させて頂きましたが、敢えて難点を挙げるとすればこのお酒、「相当美味しい挙句に飲み飽きずクセになるため地元でほぼ消費されつくされて、基本的に県外どころか町外にすらほとんど出回っていない」という点です。割と深刻な難点ですね。(笑)
そんな難点を越えて美味しいお酒を楽しませてくれるのが、実は今回紹介した食材とお酒の全てを用意してくださった【fukunomo】(ふくのも)。11月号のスタンダードコースに入っていたものが、今回のセットです。
【fukunomo】(ふくのも)さんでは毎月一回、実力派揃いの福島のお酒の中から、県外、それどころか地元自治体以外ではなかなか入手できないような銘酒とそれに合わせたおツマミを「基本的にほとんど手を掛けずに食べられる」状態で発送しています。一度でだいたい、2人でおいしく満足できる分量でしょうか。価格的にも直接買いそろえるのとあんまり変わらず、むしろ自力で探し回る方が高くつくくらいです。当然、外で飲むよりもお手軽だったりするのですね。
しかも毎号、そのお酒の酒蔵の特集記事や、お酒好きなみなさまに役立つワンポイント情報が載った冊子まで頂けるのです。
(ほかに、価格がもっとお手軽なライトコース、スタンダードよりも更に豪華な大満足プレミアムコースがあります)
ステマやってるのか? と思われるかもしれませんが、違います。ステルスマーケティングというより、むしろより積極的に、個人的な趣味に走った挙句に露骨にオススメしています。(何)
そもそも福島県は、原発事故での風評被害うんぬん以前に震災前から致命的にPRとブランド戦略がヘタなのです。せっかく美味しいものがあっても、なかなか県外では知られず。しかも知られても買う手段が少ないのが、ずーーーーっと抱えてきた悩みでして。いや、本当に勿体ないんですよね。そこに、ちょうど都合良く【fukunomo】(ふくのも)というモノがあってですね…。(´・ω・`)
…というわけで福島県民が隠し持ってきた幸せの一端とでも申しましょうか。のんべぇさん秘蔵のおいしさを、もしよかったらご一緒にお家でコッソリ楽しんでみませんか?

・次回のお酒は

次回12月号は、今度は「天明」で知られる会津坂下町の「曙酒造」さんの限定酒「大俵引き」というしぼりたて、おりがらみのお酒が味わえるそうです。曙酒造さんのお酒は数々頂いてきた私も、このお酒はまだ飲んだことがありません。めっちゃ楽しみにしてます♪ (*´ω`*)
県外にいらっしゃる方々(や、県内の人でも申し込みできますけどね)にも福島のマニアックで美味しいお酒とおツマミで、毎月一緒に「おいしいね」と笑顔になってもらえれば、嬉しい限りです。^^

fukunomo2017年12月号のお申込みはこちらから。
(お申込みは2017年12月20日まで。それ以降のお申し込みは、2018年1月号からの発送となります)