寒さが残る雪の中、凛と咲く一輪の花の如し「雪小町 純米大吟醸美山錦」~fukunomo愛好家 林さんの今月の酒語り(2018年5月号|渡辺酒造本店)

(2018年5月17日追記)

本日発表された平成29BYの全国新酒鑑評会の受賞結果にて、鑑評会史上初、福島県の6年連続金賞受賞数日本一が確定いたしました!
こちらの記事で紹介する渡辺酒造店さんの雪小町も、今年また金賞に輝いています!! おめでとうございます!!

また、6年連続金賞受賞数日本一を記念して、fukunomo入会キャンペーンを実施します!!

こちらもどうぞチェックしてみてください!!

(以下、本文です)

今月のお酒は 雪小町 純米大吟醸美山錦

寒い寒い冬の中、凛と咲く一輪の花のよう
それは冬を越え、私たちのもとに届けられる北国の美酒
飲む人はきっと、透き通った雪解け水のようなクリアな味に魅了される…

今月も福島県在住のfukunomo愛好家である林 智裕さん(@Nonbeekaeru)が、fukunomを体験しての感想および紹介文を寄稿してくださいました。今月は郡山市にある渡辺酒造本店のお酒と福島県産の豚肉やアスパラなどとのマリアージュをレポートしてくださりました。地元愛にあふれる林さんの熱い文章をどうぞご覧ください。

※写真はfukunomo編集部撮影のものとなります。

【連載第7回目】

桜の時期も足早に、もうすっかり暖かくなってきましたね。絶好の行楽日和が続く毎日ですが、みなさまご機嫌いかがですか? 暖かくなってくると美味しいものもどんどん増えてくるので、なんだか幸せですね。(*´▽`*)
そんな美味しいものに合わせるのはやっぱり、おいしいお酒。
今月もまた、全国では手に入りにくい、福島のおいしいお酒をご紹介しちゃいますね♪

今月のお酒は、福島県郡山市の渡辺酒造本店さん。渡辺酒造さんは郡山市の東部、三春町にほど近いあぶくま高原地域に地元向けの御神酒造りの酒屋として明治4年に創業された酒蔵で、全国新酒観評会での金賞受賞歴も多数持っている実力蔵です。代表銘柄は「雪小町」

それにしても「雪小町」って、語感が美しくて、なんだかステキな名前ですよね。北国の「雪」と、美人の代名詞「小町」を組み合わせて、北国ならではの美しいお酒を造りたいとの願いが込められているのだとか。
なお余談ながら、すでに亡くなったうちの祖母は雪小町さんのお酒を昔から「雪ちゃんところのお酒」と呼んでいて、聞いてみるとその昔、渡辺酒造さんには雪さん?という女性が実際にいらっしゃったとかなんとか。ホントかな??

…という訳で、私にとってはこれまた割と馴染みのある酒蔵さんであったりもします。

そんな渡辺酒造本店さんからの今回のお届けは「雪小町 純米大吟醸美山錦」
なんと豪華にも「大・吟・醸!」です。
もう一回言ってみましょうか。りぴーとあふたーみー。「だい・ぎん・じょう」。
大吟醸とは言わずと知れた、米の精米歩合を高めた(より沢山削った)、とても贅沢な高級品です。
ラベルも金色に輝き、豪華絢爛…。しかも、使用している米は一般的な食用米よりも価格が高くなりがちな、酒造好適米である「美山錦」。これは、単純に原料だけでも結構高くつくヤツですよ…。
いいんですか?今回のfukunomoもまた、大吟醸なんて高級品入れちゃっても??

さてさて、そろそろ待ちきれないので、今月のお酒もさっそく開けてみましょう♪

今月のお酒 「雪小町 純米大吟醸美山錦」


栓を開けてみると、大吟醸ながら意外にも香りは少し控えめですね。
一口含んでみると…むむ。これはかなりキレが強めの味わいです。雪小町さんといえば、米の旨味を強く生かしながらも雑味は少ない芳醇辛口…というイメージがあったのですが、今回のこれはかなり淡麗寄りに感じますね。しかも、いわゆるかなりの辛口。むしろ超辛口の部類…と言ってもいいかもしれません。
この酒はおそらく大吟醸の特性を、敢えて香りを抑えつつ、味わいのクリアさとキレを出す方へと大きく振り分けたような印象です。福島の酒に見られる方向性としては少し珍しく、どちらかというと北陸近辺の酒の主流に近い?ような味わいの印象です。逆に言えば福島の酒の多様性というか、守備範囲の広さを改めて感じる次第です。同じ県内でこんなに多様な酒が味わえるなんて…。そして、それを毎月楽しめるfukunomoはやっぱり楽しい…!

「雪小町」の名前に合わせて雪冷え(5℃くらい)に冷やして飲むと感じるキン…と引き締まった味わいは、やはり雪のようであり、あるいは鋭い輝きを放つ日本刀の切っ先のよう。そういえば使われている酒米は「美山錦」でしたね。以前に「榮川初しぼり純米吟醸原酒」を飲んだときにも感じたように、この「美山錦」で醸した酒はまさに、雪解け水を思わせるような清廉さ、クリアさを特性として感じさせやすい印象です。実に凛とした口当たり。

大吟醸でありながらも敢えて香りを控えめに仕立ててあることで、雑味なく透き通る澄んだ水のような口当たりの中で、その微香がかき消されずにうっすらとたゆたいます。
少し温度を変えてあげると微妙に変わる味わいもまたよし。飲み始めの雪冷え(5℃くらい)から花冷え(10℃くらい)にしてあげると、雪解けから春の芽吹きへと移り変わるような変化も感じさせます。それは季節のうつろいを思わせるものであり、雪解けの後に花へと変わるかのような味わい。

ただ、それも一斉に咲き誇る花々へ変わるというよりは、寒さが残る雪の中から一番最初に顔を出して咲いた一輪の花を見つけた歓びのよう。研ぎ澄まされた美とでもいうべきか、感性に静かに囁きかけるような、繊細で透明感のある味わいが特徴的です。
後味にただよう仄かな残り香もまた、花の名残を思わせます。このお酒、ラベルには豊臣秀吉のような黄金の豪華絢爛さがありながらも、味わいは千利休のような侘びさびや風流を感じさせるというか…なんとも、面白く感じられます。

などと語っている間にも、飲んでいるとお腹はキッチリ空いてくるわけですね。(笑)

今月もそろそろマリアージュ・ペアリングを楽しんでみましょう♪

今月のマリアージュ/ペアリングセットは


今月は、今が旬のアスパラをお届けです!福島は、会津地方やあぶくま高原の平田村など、アスパラガスが美味しい地域が実は目白押しだったりするのですね。グリーンアスパラ、パープルアスパラ、ホワイトアスパラなどが、この季節には沢山売られています。しかも、どれも香り高くてとても美味しい!
今回のお届けは、そんな中から特に名高い「会津喜多方のアスパラ」です。

このアスパラを贅沢に使って、今回は一緒に入ってきた豚肉と炒めちゃいます☆
豚肉に絡んだ合わせ味噌・林檎合わせ味噌がそれぞれ旨味たっぷりなので、追加の調味料は不要ですね。
味噌なので焦げつきには充分に気をつけながら…といいつつも、これは和紙でくるんでいて直接味噌がついていないぶん、かなりコゲにくい。
これを先に切って炒めはじめていたアスパラと絡めてフライパンで焼きます。豚肉は、アスパラと大きさを揃える程度に細かく切ってから炒めるか、もしそのままの大きさで焼くならスジを切ってから焼くとお肉が丸まりにくくなって綺麗に焼けるのでおすすめですよー。(なんか、料理番組のノリになってきたね(笑))

熱が加わって肉汁のジューシーさが開放された肉と味噌味とアスパラが絡みあって、これがもう、おいしーい♪
かなり旨味が強い豚ロース肉
……これは、味噌も確かに美味しいけれど、お肉自体の旨味成分がかなり多め………?ちょっと、なんというか、ハッとさせられる美味しさなのです。豚肉の名前も、「極熟」。食べてから言うのもなんですが、なんだか、すごそう。

改めて資料を見てみると、使われている豚は福島が誇るブランド「えごま豚」。美味しいのはもちろんなのですが、福島県、とくにあぶくま高原の名物で健康食材のえごま(現地では、食べると10年長生きするといわれて「じゅうねん」と呼ばれています)を飼料に配合して育てた豚で、エゴマの有効成分である「α-リノレン酸」が通常の豚の4倍、秋刀魚の2倍にも達するというスゴい豚です。通常の4倍ですよ!4倍。赤い彗星もビックリです。
その上、お肉自体も今話題の熟成肉。そりゃあもう、美味しいに決まってますよね。

ここに今月のお酒を合わせると、まろやかで強い味噌豚の味とアスパラのシャッキリした香りと歯ごたえの中にキレの良いお酒が切り込んでいって、後味が実にスッキリ。ひとくちごとに口の中をきっちりリセットしてくれるので、ついつい、次のお箸がすすみます。りんごが使われている味噌は、日本酒の微香との絡みも良いですね。
あ、それと、豚肉とアスパラの組合せだと、栄養的にも疲れた身体への元気の源となってくれそうです♪
これはちょっとだけお得感も。

続いて須賀川の秋吉農園さんによる「こりゃやめらんにばい(※これはやめられないでしょう?) 手造りしそ巻き」は、こちらもオリジナルの合わせ味噌をシソでくるんで、油でパリッと揚げて旨味を閉じ込めた逸品。シソならではの香りがありながらもまろやか。

あと引く旨さとパリパリのシソの味わいが病み付きになります。
たしかに、こりゃお酒と合わせたらやめらんになぃー↑(※やめられませんねー)

最後に合わせるもう一品は、「家伝ゆべし」で有名な郡山市西田町の「かんのや」さんの純米煎餅のうに揚

ウニと蜂蜜のやさしい風味がお酒のキレを少しおだやかに和らげて、箸休めのようにもなってくれます。
このお煎餅、ウニの香りがかなり強くて、いつでも揚げたてのような良い風味を楽しめるんですよー。

そうそう、ウニの風味といえば、今回のこのお酒の場合はキレの強さからして海の幸との相性も良さそうです。普段の雪小町さんのお酒はどちらかというと芳醇辛口なものが多いので山の幸との相性が特に良いように感じるのですけれど、今回のこのお酒だと、海の幸であるウニの風味との合わせもなかなか良い感じ♪

海産物のニオイをズッパリと切ってくれるほどの強いキレ味と、それでいて雑味のないクリアな味わいは、海のものに合わせるとすれば…たとえば、脂がのったブリやサバ、イカなどと組合せても良いかもしれませんね。

というわけでおまけとして、手元にあったほたるいかの素干しと合わせてみたところ…なるほど、たしかに、北陸っぽさを感じたお酒だけあって、これもかなり絶品でした♪ほたるいかに使われている「イシル」という魚醤はかなりニオイが強いのですが、このお酒と合わせると、旨味は残した上で口の中をキッチリ洗い流してくれる感じ。その他、ほたるいかを使わなくても、たとえばもっと身近にお手軽に、乾物のさきいかなどでも美味しく頂けると思います。

 

さて、今月はアレンジも加えて山の幸と海の幸とを豪華に楽しんじゃいました。

それにしても、「極熟」は初めて食べましたが、豚ロースと味噌のポテンシャルをここまで高められるのはすごいですね。また、私にとってはお馴染みである雪小町さんのお酒にこういう味わいの大吟醸もあることも意外な発見でした。まだまだ知らないことは沢山ありますねー。fukunomoは毎回こういった出逢いや驚きをくれて、ほんとうに楽しい♪

ぜひみなさまも、fukunomoのある生活を楽しんでくださいね-。

 

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お待ちしています。(*´▽`*)

※編集部より

渡辺酒造本店さんの『雪小町』と、ベストマッチなおつまみがついてくる、fukunomo 2018年5月号は、5月20日お申込み締切です。

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