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磐梯高原の微風、高嶺の澄んだ空気を思わせる、爽やかに立ちのぼる新酒の薫り(2021年2月号|榮川酒造株式会社)

今月のお酒は「榮川 純米吟醸生原酒」

今月も福島県在住のfukunomo愛好家である林 智裕さん(@Nonbeekaeru)が、fukunomoを体験しての感想&紹介をレポートしてくださいました!

2021年2月号は、磐梯山の中腹にある、磐梯町の榮川酒造さんからお届けする「榮川 純米吟醸生原酒」です。

【連載第30回目】

立春も過ぎ、暦の上ではいよいよ春になりました。

…とはいえ福島はまだまだ寒く、県内ほとんどの場所では梅が咲くのもまだまだ先。ここからは日ごとに少しずつ空気が柔らかく、穏やかになっていきます。

 

さて、日本酒業界ではそんな立春に特別なイベントがあることをご存知でしょうか?

その名も、日本名門酒会の『立春朝搾り』。このイベントは全国の44蔵で毎年行われており、福島県からは磐梯町の「榮川酒造(えいせんしゅぞう)」さんが参加しています。

 

『春を迎えるめでたき立春の日にふさわしい祝い酒が〈立春朝搾り〉。節分の夜から一晩中、もろみを搾り続け、立春の早朝に搾りあがったばかりの生原酒』『「その地域のお酒を造る人、届ける人、飲む人が、一緒に春の到来を祝う」という地酒ならではの意味合いも込められた、イベント酒。(中略)お酒を造る人・届ける人・飲む人……〈立春朝搾り〉に関わるすべての人の無病息災、家内安全、商売繁盛を祈願。皆さまに幸多かれと、穢れのない新酒をお届けします。』

https://www.meimonshu.jp/modules/xfsection/article.php?articleid=375

(名門酒会Webサイト)

 

季節感があって、縁起の良いお酒ですね。(*´▽`*)

そして今回fukunomoは、そんな名門酒会・榮川酒造さんから届く、立春朝搾りとほぼ同時期に造られた新酒の生酒。しかも、なんと!これは fukunomoのためだけに用意し詰めてくださった特別ラベル酒とのこと。これは先月の末廣・赤べこラベルに続いて、遠方にいながらにして福島の縁起酒気分を楽しめる贅沢な1本ですね!

それでは今回も楽しんでいきましょう♪

 

・榮川 純米吟醸生原酒 fukunomo特別ラベル

さてさて、やってまいりました榮川酒造さん。私が子どもの頃からずっと「東北に、酒あり」が馴染みのキャッチフレーズである、福島県内きっての大手酒蔵の1つでもあります。

 

以前にもお話したことがありますが、榮川酒造さんのお酒、とりわけ純米酒と普通酒が私にとって日本酒の原点であり、あらゆる日本酒を比較するときの基準となる礎、原器、物差しのような存在になっています。

榮川の酒はそれに足るような、冠婚葬祭、ハレの日ケの日、あらゆるシーンを担えるほどのオールマイティな味わいと、懐の広さが持ち味。

冷やで良し、燗で良し、常温でも良し。味わいに通じる、一貫したキメ細やかさ。

柔らかな香りと、ふくよかな旨味。口当たりも後味も、適度なキレがあって重すぎず、やわらかな余韻が残る軽すぎない絶妙のバランス感。圧倒的な「行き届いている」設計が生み出す絶対的な信頼の味わいは一流ホテルのおもてなしのようでもあり、まるで日本酒の多彩な魅力を贅沢に詰め込んだ宝石箱のようでもある。まさに名門酒会の名に相応しい老舗です。

いまや世界に誇る酒どころである福島。その中でも特に中心的な存在である会津の酒を代表し得る銘酒であり盟主でもあり、「福島の酒」「会津の酒」を指すスタンダードだと私は思います。つまり控え目に言って、私は榮川酒造さんが大好きなのです。

 

さらに最近では、地元に長年愛されてきた魅力に加えて、「純米吟醸Go Beyond」や「會津龍が沢」をはじめとした新進気鋭のラインナップも充実し、新旧それぞれのファンを唸らせ続けています。

私事ながら、我が家ではいつも榮川酒造さんの何かしらのお酒がほぼ常備されていますし、料理酒にも榮川普通酒を特に重宝しています。少し考えれば当然なのですが、燗酒にしても美味しい日本酒を料理と合わせて熱を加えれば、料理がさらに美味しくなるのですよ。地元では「榮川で仕込んだ和食は一味違う」なんて昔から言われておりましてですね…。(*´ω`*)

 

榮川酒造さんへの愛が強すぎて前置きが長くなりましたがfukunomo特別ラベル、いよいよ開けてまいりましょう!

 

封を開けて早速口に含むと、感じさせるのは磐梯高原の微風、高嶺の澄んだ空気を思わせる、爽やかに立ちのぼる新酒の薫り。続くのは生酒ならではの生命力溢れる躍動感。それらが交わりつつ勢いよく湧き上がり、間欠泉のようにとめどなくほとばしる旨味と瑞々しさ。それらが同時に、春の雪解け水のように一気に駆け抜けていきます。これは、酒米として使われている美山錦の特性と魅力を最大限に活かしている感じがしますね。

 

しかし、それだけでも美味しいのに、それだけで終わらせないのは流石の榮川酒造。酸いも甘いも、苦味も香りも幸せも、全てを熟知している名門ならではの貫禄。一筋縄では終わらせません。この若々しい味わいを素材の魅力と勢いだけに任せず、その個性を最大限に生かしたまま洗練さに繋げる技をも同時に持っているのです。

 

結果、飲み始めてすぐに気付かされるのは若い酒ながらもぶれない「芯」のようなしっかりした輪郭を持ち、緻密な設計を感じさせる立体感のある複層的な味わいと、生酒特有の甘さを楽しませつつも一気に奥行を加えてくれる軽く絞ったライムにも似た僅かな苦味

これがビールにおける摘み立てホップの薫りのように作用して「スウィートビター」という表現が相応しい、口に含む程に癖になる心地良さを演出します。このお酒、アルコール度数はビールよりよほど高いというのに、特有の洗練されたバランスの良さでそれを感じさせない。その飲みやすさと深い香りからついつい盃が進みます。ちょっと危険な酒ですね。

本来は「若さ」が最大の魅力である生酒・新酒も、榮川の手にかかるとその魅力がちゃんと残されたまま、ここまでの洗練が見られるのかと。名門蔵が送り出す「本気」の片鱗を感じさせます。やはり榮川。若くても榮川。恐ろしいほどの完成度です。

 

それでは、このままおつまみとのペアリングも楽しんでいきましょう♪

 

今月のマリアージュ/ペアリングセットは


 

・ソフトサラミ

まずは手元にあった福島県、あぶくま高地産の旬の寒ちぢみほうれん草と共に、ソフトサラミをしっかり炙ってお酒と合わせてみます。

凝縮された濃厚なお肉の旨味と香ばしさが新酒の爽やかな甘味と口の中で交じり合うことで、まるで上等なローストポークをグレービーソース(肉汁の旨味を閉じ込めたソース)仕立てにしたかのように、とってもジューシーに。炙って出てきた旨味たっぷりの油と一緒に炒めたちぢみほうれん草の甘味も、より引き立ちます。この凄まじい旨味の塊にも負けない芯の強さがあるのは、流石の榮川です。ペアリングが上手くすすみます。

 

・スライスさしみこんにゃく

続いては、スライスされたさしみこんにゃく

さしみこんにゃくは、その口当たりと心地よい喉越しがたまらない。こちらはお酒の瑞々しさを一層引き出してくれますね。特に今回、ソフトサラミの強い旨味を味わいながらこちらを合わせることで、お酒が持つ甘さと旨味、瑞々しさといった多彩な魅力がバランス良く、相乗効果的に高まります。これは、fukunomoのおつまみ設計の良さも光っていますね。流石です。

 

・グリーンオリーブ

ここでグリーンオリーブの塩漬けを合わせてみます。

オリーブというとオイルのイメージが強いものの、こちらは塩漬けなので案外あっさりとした口当たりで、オリーブ本来の滋味のようなものを強く感じさせます。サラミのオイリー感が強い分、こちらを敢えてあっさり風味にしたのはとても効果的。新酒・生酒の甘さ、そして特有のライムを軽く絞ったような爽やかな苦味がオリーブの風味ととても相性が良いですね

私は今までワインは散々飲んだし、フレンチもイタリアンも大好きだけれども。個人的には、こんなにオリーブをおつまみとして美味しく感じたのは初めてかも。つくづく日本酒、とりわけ新酒の生酒は白ワインのような楽しみ方にも向くとは思っていましたが、素朴なオリーブ果肉を合わせると、改めてこんなに美味しかったんですね。これもfukunomoでなければこんな発想は無かったと思われます。割と意外性がある上に的確な組み合わせですよ??

 

・フレッシュピクルス

 

次は、少し強めの酸味がとても心地よいフレッシュピクルスを白ワインと寒天でジュレにしたもの。ジュレになっていることで、白ワインの風味や旨味を逃がさず食べ尽くせちゃいます。

この酸味がまた、他のおつまみの強い味わいの箸休めになるだけに留まらず、榮川の生酒が持つ甘味や爽やかさと共鳴して、ソロパートの音楽に素敵な伴奏が響く感じに。さらに、箸がすすみます。

 

・喜多方ラーメン

そして今回の〆は、なんと飲み会の〆の定番であるラーメン。しかも福島が誇る名物「喜多方ラーメン」の生麺タイプが届いています。

新型コロナ禍でなかなか夜の街で飲み歩きが出来なくなっているので、ここは屋台で食べたつもりになって楽しんでみるのも良いですね!

多くの福島県民にとって馴染みの喜多方ラーメンの味わいは、ほろ酔いのときに食べると特に沁みますね。醤油の旨味とか、本当にじわじわと沁み渡ります。幸せですねぇ。(*´ω`*)

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今回のfukunomoは、お酒が若々しさとバランスの良さが両立して非常に飲みやすいという稀有な特色で、おつまみはそれぞれが独立して単独でも「酒盗」性が強かった。加えて、それらを合わせて楽しんでも、相互補完で楽しめる組み合わせでした。かなり自由度が高い。

結果として、特にいつも以上にボリューム感があり、かなり強い満足を感じさせてくれましたね。これぞまさにペアリング設計の醍醐味というか。

 

あまり一般的とは言えない意外性ある発想と、そうした面白さがありつつも非常に合理的なペアリング設計を一般頒布会向けに売り出すとか、fukunomoの正気を疑います。

誰でも思いつくような、ありきたりの「無難さ」だけで終わらせず。しかし奇をてらい過ぎているわけでもなく、ちゃんと緻密な狙いが随所に光る。日本酒初心者含めて誰でもカジュアルに楽しみやすい安心の美味しさでありながら、同時に玄人というかプロ向けと言えるテクニカルで面白過ぎる提案もここまで両立されている、絶妙の設計。日常にワクワクを感じる機会がめっきり減ったオトナ達をときめかせてくれる「ワクワクお楽しみセット」(?)が毎月届くとか嬉しすぎます。一体どうなってるんですか、fukunomoの松岡さん???(松岡さんはfukunomoのペアリング解説をするfukunomoの女王)

 

今月も色んな意味で非常に楽しませて頂きました。なにより、私がこよなく愛する榮川酒造のお酒をこんなに素敵なペアリングと共に合わせてくださってありがとうございました。ごちそうさまでした!(*´▽`*)

 

<fukunomoお申し込みのご案内>


みなさまからの応援もあって再開したfukunomo。もし良ければ、みなさまご一緒に楽しみませんか?

 

特に今回の再開は、新型コロナウイルスでの影響から立ち直ろうとする福島県内の酒蔵さんやおつまみの企業さんを応援する一面もありますので、ぜひご利用頂ければ幸いです。

この記事を読んだ方には、fukunomoスタンダードコース、またはプレミアムコースお申し込み時にクーポンコードに【林智裕】と入力頂ければ、それぞれのコース別に特別なおまけも付いてきます♪

 

「fukunomoに申し込む」からお申し込みできますので、ぜひこの機会にお申込みください。お待ちしています。(*´▽`*)

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