かわいい見た目で実力派!ワインのような純米吟醸とはいかに!?「卯酒 純米吟醸酒」~fukunomo愛好家 林さんの今月の酒語り(2018年4月号|大天狗酒造)


今月のお酒は 卯酒 純米吟醸酒
かわいらしいうさぎに思わず見とれてしまう。
そんなめずらしいラベルの卯酒は、女性も飲みやすいワインのような味わいの中にも確かな味が、、、
酒蔵女子初プロデュースのお酒に注目!!
今月も福島県在住のfukunomo愛好家である林 智裕さん(@NonbeeKumasan)が、fukunomを体験しての感想および紹介文を寄稿してくださいました。今回は本宮市にある大天狗酒造のお酒とそれに合わせる地元本宮市のおつまみについてレポートしてくださりました。福島の酒・食に対する愛情が溢れた文章、どうぞご覧ください。

※写真はfukunomo編集部撮影のものとなります。

【連載第6回目】

みなさま、おばんです。今月もfukunomoのお時間がやってまいりました。
今年の冬はそれなりに寒かったにも関わらず、春になって一気に暖かくなったせいで桜は史上最速といえる程で、福島でも例年より10日以上も早く駆け足で開花したような地域ばかりでした。びっくりですね。

さて、そんな春の陽気に誘われて今月4月にお届けするお酒は、福島県中通り、郡山市の北隣にある本宮市のお酒。本宮市は「みずいろの町」というキャッチフレーズで知られています。(え?みんな知らない?JRの駅とかには結構そう書いてあるんですよ)
その本宮市の駅前にある地元酒蔵「大天狗酒造(だいてんぐしゅぞう)」さんから純米吟醸の「卯酒(うさけ)」をお届けします。漢字が似ているけど卵酒じゃないよ?(笑)
4月のことは「卯月(うづき)」とも言いますから、今月お届けするのにピッタリのお酒ですね。「大天狗」というちょっとイカつい?酒造の名前とは裏腹に、パッケージの兎や文字フォントがカワイイ!ものすごくお洒落で女子力高いデザインの日本酒です。大天狗酒造さんの女性マネージャーである小針さんがプロデュースした、最近発売されたばかりの新作なのだそう。

大天狗酒造さんは西暦1872年創業で、本宮の地元で愛されてきた小さな酒蔵です。本宮は長いこと「本宮町」であって、「市」に移行したのは平成の大合併以降ですから、まさに「町の人達のために」地元の米を使い、高村光太郎の詩にもうたわれた安達太良山系の伏流水を使って醸されてきた地酒なんですね。
地元以外ではそのお酒を見かけることは稀で、福島県民でも知らない…という人は珍しくないかも知れません。というかむしろ、私も最近までは名前しか知らなかった酒造です。ごめんなさい。。。
しかし最近では、この大天狗酒造さんのお酒が県内の「美味い酒しか並んでいない」として有名な酒専門店の中で静かなブームになりつつあります。手に入る量は希少なもののその味が評価されて、強豪ひしめく専門店で棚の一角を陣取り、銘酒として取り扱われてきているのです。
という訳なのでご安心ください。今月のfukunomoもまた安定の、びっくりする程ディープで、しかもホットな福島の魅力をお届けしています。

・今月のお酒 「卯酒 純米吟醸酒」


それでは、今月のお酒を開けてみましょう。
大天狗さんの蔵としてのお酒の味わい自体は、全体的にはいわゆる「辛口」の傾向が強いとのことですが、今回の「卯酒」は甘酸っぱさが特徴…というのが事前の情報です。
瓶を開けると、アロマのようなふわぁっ…とした良い香り。でも香りがキツかったり甘ったるいわけではなくて、あくまでも自然な、可憐な花のような香りです。
さっそく口に含んでみると…

!!

これは…。

最初にスッキリとした飲み口の良さが訪れた直後に、ふわぁぁぁぁぁ…っと、花が開くかのような優しさに包まれるような味わい。トゲトゲしさを全く感じさせず、アクが無い、最初から最後までどこまでもやわらかでほわわんとした味わい。それは起伏がない味わいなんかでは全然なくて、このお酒が持っている「ハイクラス」と言える高品質の味わいのトップまで一気にひゅぅぅぅぅっ!と、雲の上まで羽根に包まれたまま連れていかれて、そのまま、ぷかぷかと心地良くいつまでも浮かんでいるような感覚なのです。なにこの多幸感。
なんて穏やかで、キレイな酒なんだろう。すいません、こういうのもなんですが、軽く衝撃を受けました。
飲み方としては、冷やしすぎない程度に軽く冷やして…そうですね。ワインを飲むときの温度くらいが最適ではないかと思います。

口の中に広がる仄かなパイナップルのような香り。ライチ、洋梨にも似た香りもこれに続く。しかしそれは煌びやかな強い香りではなく、あくまでも柔らか。お日様ぽかぽかの縁側でひなたぼっこしているような、野に咲く小さな春の花とせせらぎ小径を楽しむかのような、そんな心休まる香りが最後までずっと抜けずに幸せ気分で包み込んでくれるのです。パイナップルの香りを感じるお酒は他県のものにはありましたが、福島のお酒としては珍しいのではないかと思います。
スマートで綺麗、トゲやエグ味を驚くほど感じさせない柔らかなままの余韻が延々と続きます。パッケージにAroma&Sweetと書いてあるくらいなので、まさにアロマキャンドルのゆらめきを口の中で愉しむかのよう。「夢の香」と名付けられている酒米を、その名前通りの夢心地をここまでロマンティックにひきだした酒が他にあったものかと、素直に感動です。
また、味わいの特徴からしてもお花見のお酒などにも最適ですね。(今年は桜が早すぎてみなさん、もうお花見終わっちゃっているでしょうけれど…)
福島に今まであまり無かったタイプの新しい良いお酒を、福島県オリジナル品種の酒米の魅力を引き出すことによって醸す。独自性に溢れた実にすばらしいお酒です。すいません、この一本、個人的にものすごく気に入りました。既におかわりほしいです。

しかし驚くのはこれ、「Sweet」と書いてあるのに、いわゆる「辛口」が好きな方にとっても全然味わいに抵抗感が無いと思えるところです。
女子力高めですけれど、「可愛いだけ」なんて言わせません。造りもきっちり。繊細に、本当に丁寧に造りこまれています。間違い無く、ハイレベルな実力派の一本です。
それにこの酒は「純米吟醸酒」ですから、漂う甘さも香りも当然自然のものです。味わいも決して強すぎないので全然しつこくなく、押しつけがましさがない。
あくまでも心地良い残り香によって感じさせられている甘さは、甘いのに甘ったるくないから飲み飽きない。次の一杯がきちんとすすむ。
ふんわりと長く続いた幸せな気持ちの最後に残る僅かな酸味には、ときめくような甘酸っぱさすらも感じます。
ええと、これ言っちゃうとドン引きされるかも知れませんけれどね。なんというか…高校時代とかに感じた、若い女子が立ち去った後の残り香にも似たいい匂いも感じるんですよ…。ああもう、こんなん惚れてまうやろ!!!
すいませんヘンタイっぽくて……。

なお、この「柔らかさ」をつくっている原因の一つは恐らく、アルコール度数を一般的な日本酒(16度前後)よりも少し控えめの14度にしていることにもあるのかも知れません。ほんのちょっとの違いのようですが、意外とこの差は大きいです。
日本酒でありながらワインに近いアルコール度数で身体への負担が小さめなので、より長くゆっくり、この幸せ感を楽しめます。このお酒こそ、「ワインを愉しむような感覚で味わう日本酒」の本格派といえるのかも知れません。

すいません、ちょっと興奮しすぎましたね。
そろそろこのお酒にも、マリアージュ・ペアリングを合わせていきましょう。

・今月のマリアージュ/ペアリングセットは

今月のメインは、「国産鶏安達太良西京漬け」。鶏肉の味噌漬です。
白味噌系の西京味噌の淡く甘口の味わいは今回のお酒の繊細な口当たりを決して邪魔せず、鶏肉は海外では「ホワイトミート」と呼ばれることもあるように比較的淡泊なお肉ですから、非常に好相性です。

味噌の旨味がじっくりと漬け込まれたこのお肉、食べてみると上品な香ばしさが漂いながらも、とってもジューシーな味わい。酒のアテはもちろんのこと、ご飯のおかずとしてもとっても美味しい!まさに「ごほうびチキン」ともいうべきおつまみです。
今回の「卯酒(うざけ)」はワインにも似た味わいがありますから、白ワインに合わせるかのように、こうしたお肉を合わせてあげるのはベストマッチといえますね。その中でも特に、優しい香りの西京漬けを選んだのは素晴らしいと思います。西京漬け鶏肉の淡泊な口当たりとそれに反する強めの旨味、アクが少ない白味噌ならではのお酒との相性。このおつまみの味わいこそが、このお酒の味わいの特徴そのものとピッタリ足並みが揃っています。

続いては、おつけものを。柚子巻き大根は、柚子の香りがお酒の持つ上品な残り香を引き立てて、とても上品。良い香りと、別の良い香り同士が喧嘩せずに共鳴しあって、さらに良い気持ちにさせてくれます

続いてのしょうゆ漬けも、同じ生産者の方によるもの。先に食べた西京味噌との絡みもあって、とても美味しく頂きました。

おつまみをつまむ合間合間には、糀和田屋の糀みそ汁をちびちびと飲みつつ。

そうすることで、糀と味噌、柚子、そしてお酒の香りが上手に合わさって、春の陽のおだやかさのような心地良い空間がより拡がっていきます

さらに仕上げとして合わせるのが、デザートにもなる菓子処いずみやさんの「ふわふわちぃ~ず」

ふんわり雲の上に浮かんでぷかぷか~…な気持ちに答えてくれる、ふんわり、ふっくら、ふわとろ~な、ちぃ~ずけ~きです。なんだか、幸せ気分を満喫しすぎて段々言語能力が低下してきますね。(笑)

この組合せもまた、ワインとチーズを合わせるかのようですから、合わない訳がないですね。

今月の『大天狗酒造 卯酒 純米吟醸酒』は、本当に沢山のしあわせ気分を満喫させてくれました。これはfukunomoをやっていなかったら出会えなかったかも知れませんね…。

今回からは、私の連載が「まだ今月分のお申し込みに間に合う」タイミングでの掲載に切り替わりました。みなさま、チャンスです!!
この貴重で美味しい、新しいお酒が、今のお申し込みならまだギリギリ間に合うかもしれません。
特に今月のこの「卯酒」は、個人的には沢山の人に試してみてほしいなぁ…。

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