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喜多方の風土すべてを この一本に込めて。ほまれ酒造 《福島県喜多方市》

会津の“誉れ”になるようにと名付けられたほまれ酒造。
代表銘柄『会津ほまれ』は、福島県外でも広く飲まれており、“会津清酒”を全国に知らしめるきっかけとなりました。

とはいえ、ほまれ酒造があるのは喜多方市。
城下町だった会津若松と、農民と商人の町だった喜多方とでは、文化がまったく違います。

ほまれ酒造は、喜多方に創業して100年超。
愛する喜多方に、日本酒の一大ブランドを築きたい――。
その想いから、「喜多方」という土地の魅力を発信すべく奔走しているのが、四代目の唐橋さんです。

代表取締役社長 唐橋 裕幸さん
大学卒業後、ワインメーカー勤務、米国留学を経て、2004年にほまれ酒造に入社。2011年より4代目社長を務める。ワインの販売手法の導入、海外展開など、新たな取り組みに積極的。

世界に認められた酒蔵

2015年、ほまれ酒造は世界最大規模のワインコンテスト・IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)で最高位となる「チャンピオン・サケ」を受賞しました。
876もの銘柄の中から、世界一に選ばれたのです。
震災がまだまだ記憶に新しい時期に、福島の酒を世界へと発信。

「ほまれ酒造にとってはもちろん、苦難が続いていた福島にとってもうれしい受賞だったのではないかと思います。周りのみなさんも本当に喜んでくださって……」と唐橋さんは当時を振り返ります。

IWCへの参加をはじめ、積極的に海外展開を行っているのはほまれ酒造の大きな特徴です。
『苺にごり酒』『ショコラにごり酒』など、日本酒を使ったリキュールは海外でも人気。
海外向けの新たな商品も構想中です。

(上段/中・)蔵の敷地内には直売所併設の日本庭園「雲嶺庵」があります。歴代ポスターやIWCの表彰状など、蔵の歴史を窺いながら試飲も楽しめます。(下段/左)県内でも有数の大規模な酒蔵。大きなタンクの中でも繊細な酒造りができるよう、初代蔵元の名を冠した制御機械「幸作」と蔵人の技で造りが行われています。

喜多方の土壌を感じて

今月お届けしたのは『喜多方テロワール EPISODE Ⅱ』です。


「テロワール」はワインでよく使われる言葉で、「土地」「風土」といった意味。
「酒は、気候や人、文化、食など、喜多方という土地のあらゆるものが醸成されて出来上がっているものです。そのすべてを感じてほしい……という想いを、『テロワール』に込めました」

ラベルには、喜多方市の形が刻まれています。
米は喜多方産にこだわり、さらに酒米「夢の香」も酵母「うつくしま夢酵母」も、福島県が開発したものを使用。
「エピソード」という名前は、米にも酵母にも、さまざまな逸話があるということを表しています。

精米歩合は70%と、最近の日本酒では珍しいほど控えめ。
米本来の味わいを大切にしていますが、一方で、辛口ですっきりとした味わいです。

「“日常の晩酌酒”をイメージして造りました。特別な料理は必要ありません。普段食べているものと一緒に楽しんでください」

大量生産はせず、限られた数を丁寧に造っていくという『喜多方テロワール』シリーズ。
『EPI SODE Ⅱ』はなんと予約だけで完売したそうです。
貴重な一本をお届けすることができました。

喜多方を日本酒の一大ブランドに

ワインメーカーでの勤務経験のある唐橋さん。
ブルゴーニュ地方、シャンパーニュ地方など、ワインには世界的に有名な産地がいくつもあります。
喜多方もそんな場所にしていくのが夢だといいます。

「喜多方は本当に恵まれた場所です。まずは飯豊山の伏流水。100年かけて地下に染み込んだ、とても柔らかい水で、うちの仕込みに本当に合っています。その水が豊富にあるから、美味しい米も出来る。同じ地域でそのすべてが完結するというのはすごいことだと思います」

夢への一歩として、現在「GI喜多方」の取得に取り組んでいます。
「GI(地理的表示)」とは、地域のブランドとして国に認定されたもの。
喜多方の10蔵が協力して、「喜多方」を日本酒の一大ブランドにするべく歩み始めています。

「喜多方」を、世界の「Kita kata」に……。
ほまれ酒造と喜多方の取り組みに、ご注目ください。

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ほまれ酒造
福島県喜多方市松山町村松常盤町2706
0241-22-5151
https://www.aizuhomare.jp/

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