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驚くほどスッキリしているのに、その心地良さを決して邪魔しない、後引くサラリとした旨味。(2022年1月|喜多の華)

今月のお酒は「辛口純米 蔵太鼓 +10生酒

今月も福島県在住のfukunomo愛好家である林 智裕さんが、fukunomoを体験しての感想&紹介をレポートしてくださいました!

2022年1月号は、喜多方市の喜多の華酒造場さんからお届けする「辛口純米 蔵太鼓 +10生酒」です。

【連載第41回目】

あけましておめでとうございます!

1月号と言いながらこれを書いているのは年末です。記事の公開も年内と思われます!それでも1月号のテンションで敢えて言いましょう!みなさま、良いお正月をお過ごし(予定)でしょうか??

さて、2022年のfukunomo第一弾は、銘酒「星自慢」などで知られる喜多方市の喜多の華酒造場から、「辛口純米 蔵太鼓 +10生酒」です。

大正八年創業の「喜多の華」という蔵の名は、酒のまち喜多方で一番を目指す事と、皆様に喜び多くすばらしい事(華)がある様に、との願いが込められているとのこと。

実は酒どころとして名高い喜多方で一番を目指すのは、事実上世界的コンクールで一番を目指すに匹敵するレベル。(前回のfukunomoで届いた「会津ほまれ」さんは同じ喜多方の蔵であり、世界一の称号と言われるインターナショナルワインチャレンジ(IWC)チャンピオン・サケ獲得経験まであります)

しかし喜多の華さんは、そう語るに相応しい人気の実力蔵でもあります。実は、私も時々無性に飲みたくなる蔵元さんで、大吟醸の美味しさはもちろん、特に食事とのペアリングが美味しいお酒を沢山造っているところが魅力的。家で楽しむのはもちろん、外食先のメニューに入っていたら、優先して思わず注文したくなる酒蔵さんなのです。

それでは、今回も飲んでまいりましょう!

■今月の美酒

辛口純米 蔵太鼓 +10生酒<福島県喜多方市|喜多の華酒造場>

非常に強いキレ。しかし「超辛口」の酒にありがちのツンとした刺刺しさは無く、もぎたてのフレッシュな青林檎のような若々しく凛とした香りがふわりと漂う。驚くほどスッキリしているのに、その心地良さを決して邪魔しない、後引くサラリとした旨味。雑味が無く、狙いすました吟味がある。まさに研ぎ澄まされた洗練の酒。飲み飽きず、癖になる飲み口ですね。

これは、かなりのオールラウンダー。合わせるおつまみは、たとえば魚全般。青魚系やカツオなどを合わせたとしても、その生臭さを消して純粋な旨味を引き出してくれそう。刺身の場合、湯引きした真鯛刺身の繊細な風味から、脂ののった濃厚なひらめの縁側、果てはトロサーモンまで幅広くカバーしてくれる予感しかしません。

あまりにもぐいぐいと飲めてしまうので、いつもに増して酒の減りが早い。最初に「喜多の華さんはペアリングが美味しいお酒が多い」みたいなこと言っておきながら、すでにペアリング前に半分飲み干してしまったことに今気づきました。もちろん、食事と合わせるとコレがさらに美味しくなるわけです。これはまずい、もといあまりにも旨い。なんとかペアリングまでお酒を残しておかなくては…。

今月のマリアージュ/ペアリングセットは


さばみりん

今回のメインは、いわき市の上野台商店さんから「さばみりん」。こういう魚の味醂干しって、一説によるといわき市の小名浜で秋刀魚の味醂干しを作ったのが元祖なんだとか? いわば、本場の味醂干しと言えるのかも知れませんね。

焼いて食べてみると、これがもう、身が柔らかいし味醂と合わさった魚本来の旨味もたっぷり。その割に生臭さが少ないのは、新鮮な素材を素早く加工しているんでしょうね。

ここに、今回の「辛口純米 蔵太鼓 +10生酒」を合わせると、もう、優勝です。サバは特に旨味や脂、そしてニオイが強めのツマミでありますが、お酒がそれらの全てにちゃんと対応し、しっかりサポートしてくれます。強めるべき要素はさらに強く。抑えるべきものをしっかり抑える。実に、酒とペアリングという点で王道的な役割、責務を全うしてくれていますね!

・はじっぺチャーシュー
・ゆず千枚

続いては、喜多方市の「にくにく工房」さんからはじっぺチャーシュー。なんでも、こちらでは福島のブランド豚「麓山高原豚」を、純米酒や赤ワインを贅沢に使うオリジナルの「ほろよい調理」で丁寧に豚肉本来の旨味を引き出した、とろっとトロける極上の贅沢チャーシューが自慢!とのこと。そもそも、製作元の「にくにく工房」という名前からして、お肉への深い愛とこだわりみたいなものが、チャーシューの肉汁のように溢れ出るばかりではありませんか!

これをレンジにかけてみると、温めている最中から、ジュワジュワと美味しそうな音が聞こえてきます。あ、これ絶対旨いやつだ。

一口。ほろり。二口。ほろほろ、ジュワー…。

…うん。これは極上の喜多方ラーメンに合わせる最高のチャーシューそのもの。「はじっこ」って、いやそれは、お酒のツマミにするには手間いらずだし、むしろ食べやすいし、こんなにたっぷり頂いちゃっていいんですか??という感じ。

ここに、満を持して「辛口純米 蔵太鼓 +10生酒」を投入…。

はい、こちらも優勝です。優勝。

旨味たっぷりの肉汁ほとばしる口内を駆け巡る、蔵太鼓の勇ましさ。それはもはや、心躍らせる陣太鼓。どんどん箸と酒を進ませてくれます。肉汁はさらにマシマシ、なのに臭みやモタレは消して、さらに食べやすく。いや蔵太鼓さん、今回あまりにも酒の責務を全うし過ぎでしょう。この練り上げられた吟味。柱かよ…。

ここで箸休めを兼ねつつ、伊達市の八島食品さんから「ゆず千枚」をさらに投入!良質のかぶを心地良い酸味、そして柚子の風味で漬けた上品な漬物です。

お漬物の中でも、このあっさりとした風味と酸味と香りが織りなす爽やかさは、お酒にひと味加えるエッセンスとしてはもちろん、サバやチャーシューといった味が強いおつまみとのペアリングに加えても良く合いますね

特に、このチャーシューとの取り合わせは、酸味が肉をより柔らかく食べやすくし、柚子の香りが焼き物の風味に良い彩りを添えてくれます。かぶの食感と、とろけるチャーシューの食感とのコントラストが最高!

流石はfukunomoさん、全体のバランスが良く考えられてますね。

ぷりり

一口サイズの小判型に小さくカットされた蒟蒻。手間いらずで食べやすいし、ダシが良く沁み込んでいてとても美味しい。これはお酒のツマミにもピッタリですね!

しかも嬉しいローカロリー。チャーシューをたっぷり堪能した後でも罪悪感がありません。

そして、ここでちょっと、趣向を変える裏技。そのままペアリングしても、もちろん美味しいんですが、今回はこの蒟蒻が漬け込まれていた良質のダシを温めた状態で別途湯呑に入れて、そこに今回の蔵太鼓をとぽとぽ…と、お好みで良い塩梅に混ぜます。

するとどうでしょう! 美味しいダシ割り日本酒が完成するのです。

蔵太鼓は「超辛口」なので良く冷やした飲み方が特に合いますが、この洗練された吟味をダシと合わせてぬる燗くらいにしてみるのも悪くない。身体にじんわり沁みる、しみじみとした優しい旨味が冬ならでは愉しみとして絶妙です。なお、これを最初のサバと合わせてみるのも最高です。味醂とダシ、サバの旨味が共鳴し合って、優勝オブ優勝です。

こういう活かし方は、生蕎麦を食べた後に蕎麦湯を堪能するかのようでもあり。ツマミが「もう一品増えた」みたいなお得感がありますね。これは少しずつ飲み味わいながら、最後の〆までちびちびと楽しんでいきたいところです。今回のダシ、捨てちゃ勿体ないですよ??

高原の露(ぬれ花豆)

最後は、甘味として「高原の露」を。

まずデカい。びっくりするほどデカい花豆は、なんというか、映えます。気持ちがアガります。

何より特筆すべきは、この食感。しっとり、そしてほっくりとした心地良さ。そして後引く上品な甘味は、まさに和菓子の本領ともいうべき魅力。これこそが喜多方の名店「おくや」さんのぬれ花豆「高原の露」ですね。実はリピーターも多い、隠れた名産品なんです。

お酒とのペアリングもバッチリ。今回の蔵太鼓は、「超辛口」かつ白身の刺身の繊細な味わいすら生かしてしまう銘酒。控え目で上品な甘味、しっとりした絶妙な舌触り、その全てを邪魔せず、キッチリと引き立ててくれます

今回は3ヶ月続いている喜多方のお酒、第三弾ということで。喜多方という土地が醸す酒の多様性、奥深さを堪能させて頂きました。

福島の酒を語る上で外せない会津、中でも喜多方は新酒鑑評会金賞をはじめ各種大会で高い評価を得た実力蔵が並び、それぞれが伝統的な技と新進気鋭の試みをしている土地です。酒の旨さは基より、この多様性もまた魅力的

今回は、いわゆる「辛口」を追及した味わいながら、とても飲みやすく、懐が広い酒でもありました。おつまみも、冬の宅飲みを益々楽しくしてくれるセット。今月も、かなりおすすめですね。

本当に、ご馳走様でした!

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