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上等な果物の息吹、生命力を味わうかのような感覚(2021年9月|名倉山酒造)

今月のお酒は「会津士魂 特別純米」

今月も福島県在住のfukunomo愛好家である林 智裕さん(@SiganaiKaeru)が、fukunomoを体験しての感想&紹介をレポートしてくださいました!

2021年9月号は、会津若松市の名倉山酒造さんからお届けする「会津士魂 特別純米」です。

【連載第37回目】

暑かった夏が過ぎ、夕方には虫の声が聞こえてくるようになりました。今年は秋の訪れが少し早めですね。

さて。秋の夜長を愉しむ今月のお酒は、会津若松市の名倉山酒造から「会津士魂 特別純米」が届きました。
名倉山酒造は、全国新酒鑑評会での12回連続金賞を獲り続ける実力蔵。その評価は国内のみならず、海外でも高い評価を得ています。たとえばインターナショナル・ワインチャレンジ(IWC)2018純米酒部門(部門出品数 337点)では、私も普段からよく飲んでいる「純米酒 月弓」が、頂点である「トロフィー」まで獲得しているのです。

名倉山酒造の魅力、その真髄は「綺麗な甘さ」。

「甘さ」と言っても、決してベタつくようなものではありません。ふくよかな香気漂う、昔ながらの会津の酒の良さと個性を、鑑評会酒から日常のお酒にまで極めて高い技術力で洗練させた王道の味わいが特徴的です。地元会津若松市はじめ、県内各地で王道の晩酌酒として選ばれ、多くの人に親しまれている名門蔵と言えるでしょう。

それでは、早速今回も楽しんでいきましょう!

■今月の美酒

・会津士魂 特別純米<会津若松市/名倉山酒造>

実は私、名倉山酒造「月弓」は普段から良く飲むのですが、この「会津士魂」は初めての一本。

早速開栓して口を寄せると、とても澄んだ「新しいもの」の気配が立ちのぼる。それはまるで、新品おろしたての上質なベルベット生地に触れたような。他に誰もいない、波一つ立たない凪の泉、あるいは美しく積もった新雪に足を踏み入れた瞬間のような心地良さ。
続き、微かに炭酸を感じさせる爽やかな口当たりと、バランスがとれた酸味とほのかに甘い香り

イメージされるのは、梨。それも、完熟した最上級の洋梨と、豊水や幸水といった和梨を絶妙にブレンドしたかのような風味にも近い。溢れんばかりの果汁感と爽やかさ、そこに合わさる微炭酸の口当たりが和梨の食感にも少し似ていて、ますます上等な果物の息吹、生命力を味わうかのような感覚を楽しませてくれる。

口の中で広がる上品な風味と果汁感に夢中になって、たまらず次の一口も啜るようにむさぼる。そうすると、また一際強い香りが駆け抜けて、深い深い官能的な陶酔へと誘われる。

それでいながら、口当たりや余韻に重さは無く、あくまでもエレガントでさりげない。その優しさや慈しみのようなものに、安らぎすら感じてしまう。

その後一息入れてから再び口にすると、また最初に感じた「新しい気配」を存分に楽しめる。これは、なんて素晴らしい設計の味わい。

昔ながらの伝統と信頼の技と味で、多くの会津人から愛されている名倉山酒造。現地の晩酌ではたくさんの「名倉山」が飲まれています。その実力蔵が、イマドキ人気の味わいにも寄せて造り出した新しいこの1本。

新しく、若々しく、しかし洗練された奥行きのある旨味。格の違いを感じさせるような、「香気」を纏った静かな佇まいの中にこそ、まさに酒に名付けられた「会津士魂」とでも言うべき実力蔵の「本気」を見たような気持ちにさせられました。 なんて美しく、奥ゆかしく、しかし緻密な味のハーモニー。何より、その理想を実現させる素晴らしい技の数々。元々好きな酒蔵の一つではありますが、おみそれしました。いや、この酒はすごいですね!

今月のマリアージュ/ペアリングセットは


ベーコン切り落とし
椎茸

味わいの余韻に浸りながら、続いてペアリングも楽しんでいきましょう。まず主菜は、泉崎村のノーベルさんから「夢味ポーク」のベーコン切り落とし

fukunomoでは何度も登場している泉崎村の「夢味ポーク」ですが、肉自体の旨味はもちろんのこと、脂の旨さが尋常ではありません。このベーコンを、肉料理と相性が良い椎茸と一緒に炒めてみます。

ジューシーで旨味たっぷりの炙りベーコンと絡み合ってテラテラ光る、少し厚めにスライスされた風味豊かな椎茸。口に含んだ瞬間にほとばしる、強い旨味、旨味。そして旨味に次ぐ旨味。

そこに合わせる酒、梨のような風味を持つ「会津士魂」は、これまた絶妙の相性。なにしろ、「焼肉のタレのベースに和梨」は王道、鉄板ですから!

肉と椎茸、そしてそれを生かす梨のような香りと風味。名倉山の本懐である「綺麗な甘さ」がタレのように絡み合って、かつ、余分な脂っぽさをすっきりと味わいやすい「旨味」へと昇華させてしまいます。微炭酸の風味もなお好相性。 炙りベーコンと椎茸の絡みは、お酒が加わることでよりジューシーに、旨味もたっぷりに!これは良いペアリングですね。

バジルde青豆
国産吟撰メンマ

次に、バジルde青豆。

豆腐とバジル??というのは意外な組み合わせに感じるかも知れませんが、これが思ったよりもクセが無く、むしろクセになる香味です。青豆豆腐ならではの枝豆にも似た豊かな風味、何よりヒンヤリした心地良いのど越し。お酒で火照った身体と強い味を楽しんだ口に嬉しい箸休めにもなります。

しかし、このペアリングの醍醐味はそこで終わりません。なんと、その豆腐に国産吟選メンマを投入して一緒に食べてしまいます!

すると、風味豊かでヒンヤリやわらかな豆腐に旨辛さが沁みたラー油とシャキシャキの歯ごたえのメンマが合わさって、更なる風味や味のメリハリが出るだけに留まらず、ビックリするくらい心地良い食感の小料理が完成してしまうのです。

なかなか表現が難しいところですが、いわば「外側がカリっと、中はトロトロ」にも近い快感というか、絶妙な食べ合わせ。これは、やってみないとわからないだろうなー。こうなったら、fukunomoを取寄せてみるに限りますよ!

バジルと青豆豆腐、ラー油、メンマという、本来あまり考えられない意外な組み合わせの創作料理?ですが、これが、驚くほど「おいしい」。それぞれの強い味と香りが思ったより喧嘩せず、引き立て合う。ただし、これが実現したのは普通のメンマではなく小田原屋さんの「国産吟撰メンマ」だからでしょうね。

何しろ、この吟撰メンマは意外と珍しい「国産タケノコでのメンマ」身が厚すぎず、食べやすい絶妙の食感と優しい旨味。特筆すべき美味しさです。 そこにお酒を加えてあげると、それぞれの個性同士の融和がさらに進んで「口の中で料理が完成する」感覚です。お酒を合わせるにしても、特に今回の「会津士魂」の優しい甘さと強めの旨味、梨のような香りはこの食べ合わせを更に美味しくしてくれますね。

・浅漬セロリ

最後に、これは実は他のおつまみの合間に何度もつまんでいたんですが、伊達市八島食品さんからの「浅漬セロリ」。セロリの風味を大切にしながらも、生のセロリほどのエグ味が無いため口当たりがまろやか。セロリの香味と食感をさらに純粋に楽しめます。

この味わいが箸休めにもアクセントにもなるので、食事の中でちょいちょいつまむのがおすすめ。特に今回のおつまみでは、ベーコンの脂やラー油の風味が強めなのでセロリの爽やかさ、存在感がかなり引き立ちます。

さらに、このセロリをお酒と合わせてみると、口当たりはさらにまろやかに。お酒にセロリの香味が沁み出てくるのをじっくり味わってみるのも楽しめます。

普段から良く飲んでいる名倉山酒造さんではありましたが、初めて飲む今回の1本は「さすが!」の一言に尽きる銘酒でした。おつまみも、このお酒の香りや風味を活かしつつ、王道から意外なものまでバラエティ豊か。自分ひとりだけではなかなか思いつかないペアリングの妙技を楽しませてもらった感じでした。やはり、fukunomoは毎月さまざまな出逢いがあって面白い!

今月も、ごちそうさまでした!(*´▽`*)

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