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白いごはんの代わりに千功成?地元の人から根強く愛されているお酒~fukunomo愛好家 林さんの今月の酒語り(2020年7月|檜物屋酒造店/二本松市)

今月のお酒は「奥州安達ヶ原 黒塚」と「千功成 金瓢」

今月も福島県在住のfukunomo愛好家である林 智裕さん(@Nonbeekaeru)が、fukunomoを体験しての感想&紹介をレポートしてくださいました!

2020年7月号は、多くのお酒が地元で消費されるという二本松市の檜物屋酒造店さんからお届けする「奥州安達ヶ原 黒塚」と「千功成 金瓢」です。

【連載第23回目】

待望の再開から3回目。今月も、fukunomoが届く時期になってまいりました!
今回は二本松市、「千功成」で知られる檜物屋酒造店さんからのお届けです。

二本松は福島県中通り北部に位置する城下町であり、福島の日本酒を語る上で欠かせない土地の1つでもあります。
古くからの歴史と共にお酒や和菓子などの文化も培われてきたこの地には、2018年のインターナショナル・ワインチャレンジ 【IWC】 日本酒部門(英国ロンドンで行われる世界最大級のワイン品評会)で「チャンピオンサケ」の称号を獲得した奥の松酒造、1752年(宝暦二年)の創業で日本酒の最も伝統的な醸造法「生酛(きもと)造り」一筋にこだわり、早くから海外への輸出も手掛けている大七酒造、長年酒造りに携わってきたプロが集結し、高品質の吟醸酒造りにこだわった新進気鋭の人気酒造、そして今回お届けする、地元から深く愛され続ける檜物屋酒造店と、世界レベルに名実ともに優れた造り酒屋が同じ市内に4蔵もあるのですから驚きです。

もちろんそれが全てではないにせよ、二本松の酒は「米から酒を造った」という以上に「ツヤツヤの炊き立てご飯からお酒を造った」との表現が似合う、深く力強いコク味が特徴的なお酒が多くみられます。
しかも同時に、非常に洗練された上品な香りと口当たりまでもが両立された、極めて高度な造り。冷酒で楽しめるのはもちろんのこと、特に純米酒や本醸造は燗酒にすると「炊き立てツヤツヤご飯」の本領を発揮するかのように、驚くほどのポテンシャルを感じさせてくれるのです。

今回お届けの檜物屋酒造店さんのお酒は特に、この「二本松のお酒らしさ」を強く感じさせてくれるお酒が多く、地元の人たちから根強く愛され続けているお酒。一方で、出回る量は決して多くないために地元以外ではなかなか手に入りません。まさに「地酒」と呼ぶに相応しい逸品です。

それでは今回も早速、お酒を開けていきましょう♪ (*´▽`*)

・奥州安達ヶ原 黒塚 本醸造原酒
このお酒は能や歌舞伎の演目にも使われている、この近隣地域を舞台とした「安達ヶ原の鬼婆」伝説に由来した名前とラベルデザインのお酒です。
蔵元では本醸造と銘打っていながらも、酒米品種の「五百万石」を大吟醸にも匹敵する50%まで削る精米歩合、しかも生原酒をそのまま瓶詰という非常に贅沢な造り。
一般的には、「五百万石」で醸したお酒は「キレのある」「スッキリ」した味わいになりやすいと言われています。しかも、50%まで削った精米歩合ですから、なおさら雑味のない仕上がりになるのが一般的。

しかしこの酒を一口含むと、とても力強いダイナミックな味わいが一気に広がります。
その一方で酒米の持ち味や精米歩合のためか、野暮ったさや雑味はあまり感じさせません。口当たりはしつこくなく、むしろクリアで爽やか。メリハリがあります。
自然味を感じさせる味わいを強く感じさせる雰囲気でいながらも、実は的確に狙って醸し出したであろうハッキリとした輪郭と芯の力強さ。たとえるならば、腕利きのシェフに手がけられた、非常に洗練されたジビエ料理のようですね。まさに土地の恵みを味わう佳き地酒。素材の持ち味を上手にエスコートしながら、飲み手を一気に陶酔の域まで連れていってくれます。

・千功成 金瓢
そして今月はなんと! 小瓶でもう一本お酒が付くんですね。
「千功成 金瓢」。こちらは、いわゆる普通酒。地元で昔ながらに愛される晩酌酒です。
fukunomoでは以前も磐梯町の榮川酒造のときに普通酒がおまけに付いてきましたが、今回の檜物屋酒造店さんでもこれをつけてくるのは、さすがfukunomo判ってらっしゃる! …という感じ。
名実ともに世界的な酒蔵がひしめいている二本松市内で檜物屋酒造店さんが酒造りを続けてこられた理由には、当然、その実力の裏付けがあります。
地元の人たちから長年愛され、地域内だけでほぼ飲みつくされてきた秘蔵の地酒、「千功成」。その魅力の真髄を楽しむためには、地元でお馴染みの酒そのものも味わってこそ…! というものです。
口に入れるたびに沁み入る、深い懐を感じさせる味わい。リラックスできる気取らなさは、特に常温やぬる燗などで味わうと、やはり炊き立てごはんをおかずに合わせるかのような満足感が得られます。もはや「白いごはんの代わりに千功成」と言っても過言ではない?? かも。そのほか、直接飲む以外にも和の煮物料理を作るときに少々加えるのもおすすめ。料理に、実に深い味を加えてくれます。
普段は普通酒を飲みなれず、「純米酒じゃないと…」という方にも、このお酒とそのバランス感との出逢いは、ぜひ一度体感して頂きたいところですね。

これをいよいよ、今月のおつまみとペアリングさせてみます!

今月のマリアージュ/ペアリングセットは


・安達太良ホルモン

「福島牛」、「地元大玉村産酵母和牛」、「エゴマ豚」、「麓山高原豚」、「伊達鶏」等、県産品を中心に国産、輸入畜産肉各種を幅広く取り扱っている、二本松市からほど近い大玉村の大丸屋さんからの「安達太良ホルモン」。しっかりと火を通して炒めれば、この蒸し暑い時期にピッタリのスタミナメニューに早変わりです! キャベツやピーマンなどの野菜と一緒に炒めるのもおすすめ

夏のホルモン焼きにはキンキンに冷えたビールが欲しくなりますが、ここでぜひ試してほしいのは、キンキンに冷やした黒塚の本醸造生原酒。そのまま飲むのはもちろんのこと、味が濃い目の原酒ですから氷を入れてオンザロックにしても存分に楽しめます
ホルモンと味噌とが絡み合った味わいにも全く負けない強さでありながらも、全く喧嘩をしない。むしろ、ガッチリ握手をした屈強な格闘家2人の強力なタッグが生まれたかのようで、口の中で数々の美技…もとい美味を繰り出して場を盛り上げてくれるようなイメージです。これは美味しい!

・いかにんじん

続いては、いかにんじん。福島県の中でも、特に県北を中心とした郷土料理です。今回のものは、俳優の佐藤B作さんのご実家でもある福島市の佐久商店より。
いかにんじん好きな私ではありますが、実はこちらのいかにんじんは一番好みに合いまして、プライベートでもちょくちょく購入している商品ではあります。
醤油、みりん、お酒などの下味をしっかり感じさせるのと共に、歯ざわりも心地よい。これぞ理想のいかにんじん!という感じ。これが入っていることでfukunomoならではの、福島を全力で楽しめる感がより一層高まります。
そしてここに、「白いごはんの代わりに千功成」を試してみましょう。白米に合うおかずは基本的に、このお酒と非常に相性が良いのです。もちろん、黒塚の方を合わせても最高です。

・味付玉こんにゃく

ここに、今度は二本松市内、安斎食品から味付玉こんにゃく!
玉こんにゃくというと山形のイメージが強いかも知れませんが、福島の玉こんにゃくも負けてはいません。ましてや、地元で長年愛されてきたお酒に合わせる、地元の食卓を長年支えてきたこんにゃく。相性が悪いわけがありません。
ちょっぴりの唐辛子が心地よいアクセントとなって、どんどん箸が進んでしまいます♪

・福島県産桃

そしてお待ちかね! この季節の福島に欠かせない名物、桃のお届けです。
福島には時期ごとに多様な桃の品種がありますが、ちょうどこの時期は早生種の桃の収穫が真っ盛り。今年は梅雨の長雨で日照時間は少なめなものの、ちゃんと甘さもあります。優しい甘さと爽やかさは、お酒の箸休めにもピッタリ!

なにより、桃の魅力は甘さだけにあらず。蒸し暑さやお酒で疲れた身体に生桃の生命力溢れる瑞々しさが隅々まで行き渡る感覚は、まさに生き返るような心地です。
そのほか、飲む直前の千功成を別容器に入れ、皮ごとスライスした生桃と一緒に軽く燗にしてあげるのも楽しい。天然の桃の香りを楽しめる、美味しい飲み方になります。

・玉羊羹

最後の〆は、二本松の名物として欠かせない玉嶋屋の玉羊羹。江戸時代には二本松のお殿様にも愛されたという玉嶋屋の羊羹は、今も当時と変わらず楢(なら)の薪を用いて一気に炊き上げるという製法で造られています。それを味わえるというだけでも、かなりの贅沢気分になりませんか??
中でも今回のセットに入っている、看板商品の1つ「玉羊羹」は丸いゴム玉の中に羊羹が入っていて、爪楊枝などで突き刺すとぷちん、と割れて綺麗な玉のような羊羹がすぐに食べられるというものです。爪楊枝をためらわずに一気に一突きして、愛らしい羊羹を楽しみましょう。

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しかし今回のfukunomoはまさに「地酒」と呼べるお酒が2本に、おつまみも塩味と甘味がバランス良く楽しめる充実のセットでしたね。いかにんじんに玉羊羹、生の桃まで楽しめるなんて思っていませんでした。
この幸せを、ぜひ沢山の人にも楽しんで頂きたい。特に、新型コロナウイルスの影響で遠方にはちょっとお出かけし辛くなってしまった昨今。遠くにいながら福島を楽しめるfukunomo、今月もおすすめです! ご馳走さまでした♪

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