タチアオイのような凛とした気高い美しさ〜fukunomo愛好家 林さんの今月の酒語り (2019年6月号 | 花春酒造)

今月のお酒は「純米大吟醸・結芽の奏(ゆめのかなで)」

今月も福島県在住のfukunomo愛好家である林 智裕さん(@Nonbeekaeru)が、fukunomoを体験しての感想&紹介をレポートしてくださいました!

今月のお酒は、創業300年を誇る、花春酒造さんからお届けする「純米大吟醸・結芽の奏(ゆめのかなで)」です。

【連載第20回目】

6月になり、梅雨の季節になりましたね。

梅雨は憂鬱な気分になりがちと言われますが、お酒を愉しむためには何のその。どんなシチュエーションも肴にできてしまうものです。

たとえば濡れた新緑特有の香りが漂うような、優しい雨音が響くアンニュイな夕暮れ。

お気に入りの瑞々しい美酒を用意して心静かに盃を傾ける…なんてのも中々の風流で、この時期ならではの美しさでもあります。

 

せっかくのお酒ですから、どういう状況でも楽しまなければね♪ 特に、福島にはそう思わせてくれるような素晴らしいお酒がたくさんあって、 fukunomoはその中でも選りすぐりの地酒をお手元に届けてくれるのですから! (*’ω’*)

 

さて、そんな6月を彩ってくれる一本は、会津若松市・花春酒造さんから「純米大吟醸 結芽の奏(ゆめのかなで)」。創業300周年を記念して今年4月に発売されたばかりの、花春さんの新ブランドです!使用しているお米は、会津産の「まいひめ」という、一般にはあまり馴染みのないお米。これを精米歩合50%まで削ります。まごうことなき「大吟醸」です。贅沢ですね~。なにより、発売されたばかりの新作地酒がいち早くお届けされてしまうのですから、これまたかなりの贅沢。

創業300年になった花春酒造さんは、かつての所在地が「会津若松市花春町」と、その名が町の名前になるほどの老舗であり、福島県内の大手酒蔵。「会津の良さは、酒の良さ」というキャッチフレーズは、県民の間でも非常に良く知られています。

特にアラフォーにも差し掛かるような福島県民にとって、かつて1980年代から90年代にかけて流れたテレビCMの美しい映像と旋律は印象深い人も多いことでしょう! ええ、私もその中の一人です。ちょっとあまりの懐かしさに涙出そうです。(笑) このCM、復刻させてくれないかな…。

 

花春さんのお酒の特徴は、その名を体現したかのような「花のように可憐でやわらかな香りと口当たり」。出してくるお酒それぞれの一本が、まるで季節の花の一本のような可憐さ、美しさがあります。

個人的な思い入れですが、この花春さんも私にとっては昔ながらの「会津の酒の良さ」そのものであり、以前ご紹介した榮川酒造さん、喜多方の会津ほまれさんと並ぶ自分の中に確立された「日本酒のスタンダード」。若い頃にこれら福島県内大手酒蔵さんのお酒を飲んで日本酒を覚えたことで、自分にとってはあらゆる日本酒を比較するときの「ものさし」のような存在になっているのです。

今回fukunomoでお届けするお酒は、そんな花春さんがこの春に立ちあげたばかりの新銘柄。どんな「花」が咲かせられたのか期待も高まります! では、今月のお酒も開けてみましょう♪

今回のお酒はラベルからして、とてもお洒落感があるお酒ですね。まず一口…。

これは…!

随分と強く透明感を感じさせる味わい。

私が持っていた花春さんの「穏やかで柔らかく、ふくよかな味わい」というイメージからは結構離れた印象のお酒ですね。思い切った、新しい設計の味わいを出してきた感じ。かなりキレが強く、引き締まった口当たり。いわゆる「淡麗辛口」に相当すると思います。

数ある「花」の中でも、甘く優美な花のイメージというより、この時期に咲くタチアオイのような凛とした気高い美しさを感じさせます。

 

ただ、強いキレがありながらも決して荒々しい造りの酒ではない。端々に、角や粗を一つひとつ丁寧にトリミングしたような繊細さと「まろみ」を感じさせます。これは低温熟成でゆっくりと仕上げた…という特性の為せる技なのでしょうか。

大吟醸でありながら、香りは敢えて控えめ。「食事に合わせるために醸された大吟醸」といえるかもしれません。

先月の「磐梯山」よりかなりキレは強めなものの、お酒の減りが早いのはこれも同様。かなりスムースに飲めてしまい、気付くと盃が進んでいるような感じです。味が強めのおつまみやお肉に合わせてもよさそうですね!

 

まさに雨空を、この季節を愉しむのに相応しい「ドライ」なキレの良さと洗練された口当たり。そして最後に立ち上る「雨の匂い」にも似た微香。

決してずぶ濡れになるかのような「湿った」「重い」味わいではなく、軽やかで飲み疲れしにくい味わい。なるほど、さすが「奏(かなで)」の名を持つお酒。たとえば、ショパンのプレリュード第15番『雨だれ』の旋律が良く似合います。

 

なお、今回の「結芽の奏(ゆめのかなで)」は、地元紙の報道では「第一弾」とされています。第二弾、第三弾など続編が出るとすれば次はどんな旋律を奏でてくれるのか。今から楽しみになってきますね。( *´艸`)

さて、このお酒に合わせる今月のおつまみのラインナップはこちら。

今月のマリアージュ/ペアリングセットは

 

一品目は、貴重なブランド鶏である会津地鶏の生ハム。

会津地鶏は実は最近まで、その存在はほとんど知られていませんでした。美しい羽根を持つ小柄な鶏で、平家の落人が愛玩用に持ち込んだのが始祖であったとも言われています。

昭和62年に会津地方で細々と飼われていた種を調査したところ、これが固有種であることが判明。絶滅寸前であったこの地鶏を「純系会津地鶏」として維持・増殖させる動きが起こりました。

現在食用として出されているのは保護されている純系とは別に、その特性や見た目を強く受け継がせるよう交配させて大型化・商用化させた改良種です。

もっとも、改良種とはいえ昭和末期に一度は絶滅寸前まで数を減らしていた会津地鶏ですから、今も貴重であることに変わりはありません。会津の名産品として商業ベースにようやく乗ってきたのはここ数年のことです。

この貴重で贅沢な地鶏を、鶏肉加工の多大なノウハウを持つ宮崎県で加工したのが、今回の生ハム。これはぜひ、楽しまなくては!

 

続いての一品は、福島市の塩トマト甘納豆。

今回の原料のトマト自体は海外産ですが、これはドライフルーツにしたときのバランスをみたのかな…?

というのも、イタリアなどでは無数にあるトマトの品種が、それぞれ料理などの用途別に相当細かく使い分けられていると聞きます。いずれにしても、これは私も初めてトライするおつまみです。

 

そして、会津産の栃の木ハチミツ。

この地域はハチミツが美味しいことでも知られており、以前ご紹介した峰の雪酒造場さんなどは、日本では珍しいミード(蜂蜜酒)が絶品です。

この3品を、一気に合わせてみましょう。会津地鶏の生ハムと塩トマトの甘納豆を合わせ、会津産栃のハチミツをかけてみると…。

塩トマトのとても強い甘さと酸味が絡み合い、これが強いアクセントに。生ハムのジューシーな旨味が溢れ、それぞれの塩気が包み込んでいるところに…さらにハチミツの甘さと香りがとろ~りとコーティングされて、また別の味わいを出してくる。

まるでパズルゲームの多段連鎖を見せられたような気分というか、すごいコンビネーション。なんというか、よくこんな組み合わせの発想になりましたね! さすがfukunomo、こういう新しい発想や刺激を定期的に得られるのは実に楽しいものです。人生の幸福感をあげてくれる! かも。

ここに今回のお酒をミックスさせてあげると、酸味、甘味、旨味のそれぞれがかなり強く響き合うような味わいが楽しめます。こういう艶がありつつ爽やかな味わいも、梅雨空広がるこの季節にはピッタリ! 実にいいですね~。(*´▽`*)

 

そして箸休めに嬉しいのが、「会津余蒔きゅうり」。6月から霜降る季節までの間に露地栽培で作られるきゅうりです。

福島県は、実は生産量全国一の夏秋きゅうりの名産地。須賀川市近辺などを中心に、大量のきゅうりが毎年栽培されています。しかも生産量ばかりでなく、福島のきゅうりは、そもそもとても美味しいことでも知られています。

(※夏秋きゅうり・・・7月~11月に栽培されるきゅうり。12月~6月に栽培されるきゅうりは冬春きゅうりと言われる。福島で生産されるきゅうりの8割は夏秋きゅうり。)

そうした中でも、今回入っているきゅうりは特別な存在。江戸時代などから食べられていた在来種のきゅうりなのです!

このきゅうりは大量生産できる品種に取って代わられた昭和時代にその姿を消し、なんと平成になってからもしばらくの間栽培が途絶えていました。

再び栽培が始まったのは、平成20年に福島県が試験栽培をして以降。とても古くてとても新しい、貴重なきゅうりです。これを食べられる人は、まだ福島県民でもあまり多くはありません。 こういうのが届くのもまた、fukunomoならでは!ですね。

なお、今回入っていた生ハムはこのきゅうりを薄くスライスしたものと合わせてもいけます!

 

そして今回最後の一品は、郡山市にある有限会社肉のニッタさんから「牛すじ煮」。

高級黒毛和牛から焼鳥、お総菜、自家製揚げ物などバラエティ豊かな商品を扱っている人気のお肉屋さんから、温めるだけですぐ美味しい「牛すじ煮」をそのままお届けします。

もちろん観光地で売っている名物やお土産物の定番も好きなのですが、地元で愛されるローカルフードがそのまま楽しめるのは嬉しいですね。地元で日常的に愛されているものには「定番品」とはまた違う魅力がありますからね。私は旅行先では観光地とは別に、地元のスーパーマーケット巡りなども大好きなのです。

この牛すじ煮も口に入れてみると、実に柔らか~く煮込まれた旨煮っぷりで、とても安定した美味しさを感じさせてくれます。晩酌を愉しむには、実にうってつけです!

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今回は会津若松市の花春酒造さんから、この時期に相応しい「花」の一本として、新作の「結芽の奏(ゆめのかなで)」をご紹介させて頂きました。

このお酒とイメージを重ねたタチアオイは「梅雨を知らせる花」として知られるだけでなく、実は「葵」つながりで徳川家に縁が深い会津若松の市の花でもあります。

会津から届いた「花」の一本を、みなさんにとっての雨空さえも楽しめる一本にして、梅雨を楽しく乗り切ってくださいね。(∩´∀`)∩

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